最新のマッシヴウーファー

 

現在、Duranty-203用のウーファーとミッドレンジの改良を終わらせて、ファイナルバージョン化をはかろうとしているわけですが、相も変わらず受注品の製作の合間にチマチマとやっている状態です。(^^;

今日はウーファーの状況をちょっとご紹介させていただきます。

さて、先日の真空管オーディオフェアでは、(僅か!)13cmウーファーのJupiter-132の力のある音に驚かれた方が多く、複数の方から「アバロンやB&Wの大型機を大型アンプで鳴らしたような音の出方に驚いた」というコメントを頂戴しました。

その秘密は、何といっても”高構造剛性”の振動系を作りこんだ手作りウーファーにあります。ほとんどの方が誤解していますが、通常のコーン型スピーカーの振動板は、”薄くしなやか”に作られており、この事によって癖のない音を確保しています。「高剛性振動板です」とよく言いますが、使っている素材の物性は固くても、実際の構造体としてはフニャフニャに出来ているのです。

それで、本当に硬い構造体として作ると、次元の違うリアリティが出るのですが、そのままではキャラクターが強すぎて実用になりませんので、いろいろと手の込んだ工夫が必要になって・・・というお話は既にしていますので、今日は省略します。

さて、ここで特にキモとなるのが、ボイスコイルボビンからコーンネックにかけての構造強度になります。この部分は、円筒形のボイスコイルボビンからラッパ形のコーンに形が変わる部分で、非常に応力負担が大きくなります。生半可に補強をすると、かえって強い共振が発生して手に負えなくなります。そこで、これまではボビンやコーンネックを非常に厚肉に作って、共振点を高い方に追い出した上で、強力な制振器を取り付けて、キャラクターを抑え込んできました。

ですが、厚肉に作るとどうしても振動系の重量が増えますので、即ち、固い重い物の共振を止めるのはより難しくなるという面倒が生じます。そこで、より軽量で高い構造剛性に出来ないかという課題を追い続けています。

写真のおヘソ部が今回のDuraty-203用の20cmウーファーでの新しいアイデアです。一見センターキャップの変わり種に見えますが、実際はコーンネック、ボビンと一体化された厚肉な構造体となっており、コーン外周に向かって徐々に断面が薄くなる構造になっています。丁度航空機の翼の様なプロファイルですね。そこに放射状に補強ビームが入っているのが今回の特徴です。補強ビームは、カーボンファイバー製のモノコック構造で、中空になっています。これが軽量化の目玉です。

他に構造剛性を高くする手段としては、サンドイッチ構造が常套手段ですが、実は剛性の割には案外重い物になりますし、コーン外周に向かって徐々に薄く軽くするといった作り込みは難しいです。その様な訳で、本当に剛性の必要な部分にだけ、適材適所の補強を入れるのが理想的だと思います。・・・という事で、更に追及の日々が続きます。(^^

さて、今回の新しいアイデアの結果は如何に・・・

<!–

–>

引用元はこちらです。記事に関するご質問は引用元へお問い合わせください。https://blog.goo.ne.jp/ac-audio/e/7e6900225d6c2b876d1c6cb00e1ade0c