電池駆動のシャープさ

引き続き朝が辛い。暗いうちにパンを取りに行って走ってから仕事なんてとてもではないが今の時期は無理だ。夏ならば陽射しを避けて、新春ならば朝の光を求めてもあるが、今はどうしようもない。毎年活動が落ちて気分も落ち込む季節であるが、今年は一寸違う。それは乾いた気候と遅くまでの強い陽射しゆえのコントラストだろうか。乾燥ゆえに気分の落ち込みは個人的な事を除けばそれほどでもなく、せめて歯根の事が無ければ最も秋を楽しみたいという気持ちになる。それでも朝の辛さは心理的なもの以上に今年は厳しい。

閉じ籠もっていてもまだ長袖体制に完全に映っていないので寒い。引き続き時間が空くと小ノートブックを弄っている。LINUXの最新MINT19は肝心のリモトコントロールがマニュアルになってしまって、設置に時間が掛かった。それもまだ一々セットアップしてやらなければいけないので、奥に入れっぱなしには出来ない。それでもVINOを使って交信は出来た。一度上げてやれば、あとは動きはなかなか良くて、リモートでも扱いやすい。

肝心なのは有線でDACに送る時の音質である。WIN8で使っていた時は常にREALTEKを通過していたりで ― 追記:正確にはffmpeg変換をである ―、出力段のサムプリング周波数を揃えていたのだが、LINUXのALSA出力を素直に転送すると44.1kHzとなるようで、要するに16BitPCMのCD同様となる。音楽では若干物足りないが、使用しているDENONのDACはそこからPCMをDSDに変換させるので、どこで変換するかでしかない筈だ。

先ずは、2017年バーデンバーデンでのリサ・バティシュヴィリのドヴォルザークを48kHzで録音したものを再生した。意外に印象は変わらなかったが、定位感は良く出ていて、全体のバランスは良かった。但し、ラトル指揮のフィルハーモニカーの響きのザラッとしていながら色合いの薄い、まるでデジタルサウンドそのもののような音色がより鮮明になった。しっかりした拍を与えるばかりに音の向かう方向性が薄いというかとても楷書のようなサウンドである ― フルトヴェングラーのヴェクトルを持った響きの対極にある。ヴァイオリンソロがそれなりに魅力的な音を出しつつ、もう一つ上手く噛み合っていない印象も変わらない。SWRの録音、放送である。

次にこの夏のザルツブルクのヴィーンからの録音中継を流した。これも48kHzで録音してあるので素直にそのままでDACに出ている。前日に聞いたベルリンでの4月の録音からするとダイナミックスが小さい。理由は樫本のソロとテュッティでの距離感の相違で分かるようにミキサーで大分動かしているようだ。会場が鳴っている感じが出ていたのでいいと思ったが録音技術的には惜しい。これなどは典型的なマイクロフォンを通した音と生とは違うという例だろう。更に気になったのは会場の響きに若干濁りがあってマイクロフォンの位置に拠らず若干その傾向があるのかもしれない。もう一つ弱音部でマイクのケーブルが可成りノイズを拾っていてアナログサーノイズのようになっている。固定ケーブルかプルト周辺が老朽化しているのだろう。如何にもオーストリアらしい。

余談ながら先日観たフルトヴェングラーの録音に関しての言及も、技術的な問題が指揮者の信頼感を勝ち得なかったという事になる。それはこうした最新の機材を使っても同じことであって、ハードではなくてソフトの問題なのだ。ヴィーンからの中継もドイチュラントフンクと同じように冴えないのだが、こうして改めて聴くとハード的にはそれほど変わらないようだ。しかしそれでもフィルハーモニーからの中継はナレーション自体もシャープな響きで、アコースティックも鮮明度が高い。しかしそれでも生の音のダイナミックスが全然出ていない。フィルハーモニーのトュティーも会場が鳴り切った残響が奥に広がる感じの収録だ。電源よりも電池駆動の方がシャープな音像になる感じだ。それにしても左右と奥行きの定位感が素晴らしい。

このASUSに関してはしばらくは遊び道具だが、これで年内に新規導入しようと思っていたノートブックの購入を止めようと思う。問題は、PCオーディオの録音や再生でなくて、NASの方であることが分った。この一年で二つも外付けHDDを購入したが、2Tから3Tへの拡大は殆ど価値が無かった。次は8Tへ行くか16Tへ行くか。二倍半にしてもオペラ一つやブルーレイが50Gとかになって来ているので、100回分で5Tである。つまり前者ならば三年しないかどうかで今まで通り心細くなる。16Tなら少し積極的に記録可能となる。結局価格的には最新売れ所PCと同程度だろか。

参照:
味わい深い楽の音 2018-10-23 | テクニック
夜も眠い、昼も眠い 2018-10-22 | 生活<!–

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