604EのネットワークのLTspiceによる電気的クロスオーバー推定(改定)

 前回アッテネータ(ATTと以降記載)までLTspiceに入れたので電気的なクロスオーバー周波数は推定できなかった。今回LFとHFでのゲインを合わせるためL型のアッテネータを除外してLTspiceを出してみましたが逆にHF側のゲインが上がってしまったので再度ATT入りもやってみました。

 また、今回改定でLF+HFの合成出力も追加しました。(11/12)

 ■1)LTspiceの結果1 ~ATT除外、ツイータとパスコン(C1:3μF)間をアースした場合~
 これは以下です。測定点は、ウーハー(LF)はR1の上側、ツイータ(HF)はR2の上側です。

 これで見ると、クロスオーバー周波数は、交点と見て1.26KHzにあると見えます。結構低めで繋いでいることが判ります。HFが12db/Oct位でしか落ちていませんので、8Gに使ったら1.3KHzのマルチセルラの共振ディップに引っかかってしまうので使用出来ないです。後日載せますが、604-8Gのネットワークでクロスを同じようにATTを除いて推定すると、1.3KHzより高い周波数になるので、604E用のNー1500Aはやはり604Eに最適なのかもしれません。LF側は1KHz~1.5KHzの間の傾きで見ると18db/Oct位に見えます。
 【以下主な改定追加箇所】
 【水色の線でLF+HFの合成出力を出しましたが、LF側が1.7KHz以上で減衰せず上昇している関係で20KHzで+5dbになっており低域側より上ってしまいます。これは直列型のデメリット。但しウーハーが20KHzで音を出すことは無いので現実は大きな影響はないがよろしくは無い。水色の点線でLF+HFの位相差を示しますが、-180度になるのが、1.24KHzですので、クロスで逆相になっており、逆相接続していることと合致します。】

 ■2)LTspiceの結果2 ~ATT除外、電源の片側アースの場合~
 この場合も、一応やってみました。測定点は、ウーハー(LF)はR1の下側、ツイータ(HF)はR2の下側です。

 やはり、赤色の線がHFですがクロスと思われる1.8KHz辺りで-19dbも減衰しているのと、LFもHFもボトムがあるので中抜けになっておりこれでは使いにくい。
 また、10/17の■6)のATT有りと比べると、緑色の線のLF側も2KHz以降の減衰特性が違っているので、ATTが減衰特性に影響するのも余り宜しくない。

 【以下主な改定追加箇所】
 【水色の線でLF+HFの合成出力を出しましたが、低域は赤線のHF側が0.5KHzまで減衰しないので水色の線のLH+HFが+6dbになっている。逆に高域は緑のLFが2KHz以上で減衰量がー20dbは超えているが、赤線のHFがまともなフィルター特性になっていないので単調増加の特性で20KHzでー0.6dbまでしかいかない。LFとHFの位相差(水色の点線)も低域で180度で高域20KHzで-165度まで振れている。これでは使えない。現実には、低域に関してはツイータは低域で音圧が出ないので音が2倍になる故ことは無いがフィルタとしては良くない。】

 ■3)LTspiceの結果1 ~ATT有、ツイータとパスコン(C1:3μF)間をアースした場合~
 机上の空論ですが、これもやってみました。LFとHFをレベル合わせするには、R1:25Ω、R2:8Ωとなりました。

 クロス周波数は、1.41KHzでー17dbです。水色のLF+HF合成出力は、高域でも0dbになっていますが、ウーハーは高域では音が出ないので、音圧としては-6dbとなりますが、実際は同軸ツイータが6db位ウーハーよりは音圧が高いので相殺するかもしれません。
 ここで目が行ったのは位相です。ATTを導入しない場合は、低域から高域になるに従って360度位上から下へ変化したのですが、ATTを入れた場合は、水色の点線で示すLFとHFの位相差は低域の0度から1KHzでー50度に落ちますが又上昇して2KHzで40度にピークを打って又下降して20KHzでは10度に落ち着きます。これは逆相接続するのと反しています。<!–

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