Duranty-203ファイナルバージョン続き

 

Duranty-203のファイナルバージョン化、チマチマやっております・・・(^^;

ウーファーの方は、新しいカーボンパーツの整形型の出来上がり待ちのため、お休み中です。

ところで、このプロジェクトで一番困っていたのがこのドーム・ミッドレンジです。振動系の剛性アップ部品の取り付けで重くなってしまい、そうすると制振材もより沢山装着しなければならなくなり、結果SPLが下がってウーファーとのバランスがとりにくくなって・・・という問題があって、本当に必要な部分に最軽量の補強構造を付けるための試行錯誤を続けてきました。何百回も試行錯誤しましたが、大分ゴールに近づいて来た様です。

閑話休題

ドーム型ユニットの構造上の弱点は何だと思いますか?

それは、平べったいお皿形状そのものです。

意味不明ですか?(笑)

ドーム本体は、外周が完全な剛体で拘束されていれば、非常に理想的な動作をするのですが・・・実際は剛体どころかフニャフニャの短いボビン(ボイスコイル)で支えられています。しかも、この振動系の質量の80%くらいはボイスコイルとボビンが占めています。よってこの振動系は、ねじれや釣鐘振動に対する剛性がゼロに等しく、繊細なドーム本体はボビンの共振でクシャクシャに変形されながら音を出さねばなりません。ドームの素材の音がする? いいえ、大抵それはボビンの鳴き音です。薄く軽く作られたドーム本体は、案外素直な音だったりしますので!

その様な訳で、ベルカント唱法のソプラノなどを再生すれば、ハードドームであっても簡単にビリついてしまいます。この剛性の無さが、分解能の良し悪しや、静粛性、音のしっかり感に大きく関わっていることは、散々実験をやって良く分かりました。

さてこのカギを握るボビン、どうやって補強しましょうか・・・しかも軽量でなければいけません・・・ボビンに特殊な硬い軽金属を使うと良いとか? いいえ、この問題は材料物性よりも構造力学がカギを握っています。中空モノコック(殻構造)な立体形状によって剛性を確保する必要があります。「〇〇材を使用しているので音が良い」などとよく言われていますが、まったく素人を馬鹿にした話です。

そして写真のドームですが、ビフォア&アフターでは、指でボイスコイルを軽くつまむだけで楕円形に変形する状態であるものが、補強後はぐっと強くつまんでも変形しなくなっています。ボビンや補強材を薄く軽くしたりして、もう少し弄って、そろそろ完成させたいと思っているところですが、本当に終わりになると良いのですが・・・(^^; 早く終わりにした~い!

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