五点グッズ   やれこら やれこら

赤信号で止まっています。
右折レーンにいる車の運転席で「ケイタイ」を使っているのが見えます。
運転手は若そうですから正確には「ケイタイ」でなく「スマホ」でしょう。

「あらら,また忘れたぁー」
その様子を見て,思わずズボンのポケットに手をやります。
無いのです,私は「ケイタイ」ですが携帯するのを忘れました。
よくある事です。
忘れる時は大抵決まっています。
ケイタイを,充電器に差し込んだままにしている時です。

日常外出時に持っていくものを“五点グッズ”と呼んでいます。
その“五点グッズ”は一か所に纏めて置いています,電話を置いている横の棚です。
「時計,遠近両用メガネ,免許証の入った財布,ケイタイ,車のキー」
何れも家に居る時には必要の無い,“五点グッズ”です。
以前は,この“五点グッズ”を別々の所に置いていました。
そうすると,よく忘れていたんです。
流石に,車のキーと免許証の入った財布は忘れません。
一番多いのが,時計で,次がケイタイでたまにメガネです。
“あれー,何時もより景色がぼやけるなぁー”
暫く運転してから,メガネをしていないのに気づいた事もありました。

「一番忘れない財布とキーのそばに纏めとけば」
この一言で, “五点グッズ”の言葉と置場が定着しました。
“五点グッズ”は一年以上前からです,もう習慣になっています。
出かける時には電話の横の棚をみます。
まず,キーと財布をズボンのポケットに入れます,次に時計を付け眼鏡を掛けます。
そして,いつもの様にその場所に「ケイタイ」が有ればポケットです。
ですが,今日の様に「充電器に入ったまま」だと忘れるんです。
充電器は“五点グッズ”の定位置から50cmも離れていません。
しいて言えば,コンセントの都合で少し奥まった位置にあります。

“有るべきところになかったから”としか言いようが無い,何時ものうっかりです。

ケイタイは忘れましたが,運転手としてスーパーに来ています。
ほうれん草を手にし,器用に肩と首でスマホを挟み会話中の女子がいます。
片手でスマホを操作し,お菓子を選んでいる高校生がいます。
“グラムなんぼの肉がええん”,辺りをはばからず大声で話す昔の女子がいます。
スマホもケイタイも,今や身体の一部と化しているようです。

ケイタイの携帯歴は二十年以上になりますが,未だに身体の一部とはいかない私です。
“やっぱり,メールも電話も着信無いし”
何時もの事です。
今では持っていてもいなくても,日常に変わりは無いんです。
ですが,持っていないのに気付くと何故か不安になる“ケイタイ”です。
                やれこら やれこら
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