謎のキーボード登場

VORKE K2と言う謎のキーボードが届いた。何が謎かって、ネット上にレビュー記事が1件だけ、それもジサカーのブログの購入レポートがあるだけ。驚くべきは日本語だって事。動画による開封レビューもあるが、これも同じ人でした。つまりレビューは1件だけと言うことに。

パッケージを開けた瞬間、これまでのキーボードとは一線を画す質感に酔いそうになる。アルミシェルで角は面取り加工されている。それがデザイン的にアクセントとなっている。銀色に輝くアルミシェルに、キートップはMacBookを思わせるが、よく見るとキートップの間隔が広いようにも見える。

実際にはApple Wireless Keyboardのキートップは縦15mm、幅15.5mmに対して、縦15.5mm、横16mmとそれぞれ0.5mm大きめとなっている。微妙な違いとは言え、実際には大きい方が小さく見えると言うのも不思議な気もするが、キートップの角がVORKE K2の方が大きなRとなっているせいだろう。また、Appleのキーボードとは異なり、VORKE K2のキートップはスペースバーも含めてすべてのキーが中央がわずかに凹んだ形状となっている。

面取り加工だが、よく見ると切削加工丸出しで研磨していない。なのでよく見ると加工跡が縦縞となって現れている。まあ、4000円でお釣りがくるキーボードだし当然か。
大きさは商品説明では284.4 x 119.9 x 9.98mmとなっている。実測では縦横の大きさはまあ良いとして、高さについては実測11.7mmと大きく異なっている。アルミシェル部分の最厚部の事かと訝って計測してみたが、こちらは10.1mm程で、まだ厚みがある。発売されて日が浅い製品なので仕様変更があったと言うことでもなかろう。インチ表示からの換算としてもおかしい。むしろ10.1mmの方がしっくりくる。とまあカタログスペックと合わないところはあるものの、高さ11.7mmと言うのは、それなりのキーストロークを持つキーボードとしては十分薄い。因みにキーストロークは1.5mmでApple Wireless Keyboardよりも浅く、ロジのK380と同等となっている。重さはカタログスペックでは326g、実測では331gと出た。マサムネのデジタルスケールは家庭用なので、正確とはいえないので参考にはならないが。

VORKE K2は裏側もアルミとなっていて徹底している。滑り止めのゴムは黒く、表側のキートップとデザインに統一感がある。下部中央スペースバーの裏側にあたる部分にもゴムがあり、たわみ防止を兼ねている。白く大きくプリントされた”VORKE”のロゴが画竜点睛を欠く。どうせなら、地のマット処理に対してロゴをグロス仕上げにするとよりかっこいいと思うのだが、Magic Keyboardの半額以下のキーボードにそこまで要求するものでもないか。と言うかコストアップしてでもやるべきかとも思う。
もう一つ、コストアップして欲しいのが、キーボード本体のねじれを無くすこと。本体右下だけ浮いているのだ。なまじしっかりしている筐体なので修正しにくくて。矯正したけど。

緩やかではあるが傾斜がつけられており打ちやすそうな気がするが、気のせいである。

このキーボードは、なんと4台のデバイスとマルチペアリング出来る。通常はマルチペアリング出来るのは3台までで、4台と言うのは初めて見る。そんなにたくさん必要か?とも思うが、必要なければ開けておくだけのこと、キートップが多少うるさくなるぐらいのデメリットしかないのなら、それほど問題でもなかろう。
それだけではなく、Fn+Q/W/E/RでキーアサインをそれぞれAndroid/Windows/iOS/”Mac os”に設定されるのですよ・・・って”Mac os”ってなんだよ。ここは”macOS”だろと、突っ込みたいところだが。接続先を自動的に判別したり、接続先ごとに設定を記憶したりする機能はついていないようで、例えば、テキストエディタアプリのDrafts 4からホーム画面に移動しようとしてF1キーを押すと、入力済みテキストの1番上に移動してしまう。”Mac os”になっているのだ。もっともiOSキーボードで作業している時は、通常はcommand+Tabでアプリを切り替えたりホーム画面に移動したりしているので、問題はない。というか、ファンクションキー自体要らないが。
とは言え、キーアサインをOSに合わせてくれるのは嬉しい。”Mac os”だとUS配列のMagic Keyboardと全く同じ配列になので、ストレスもない。これで、Drevo CaliburみたいにCtrlとCaps Lockを入れ替えることができたら、最高だったのだが。
Caps Lockと言えば、不思議なというかバグな動作をしている、と言うかしていた。キーボードのCapsインジケーターが青く光り続けていたのだ。なんぞこれ?  と思ったが、ハードウェアキーボードの設定から”Caps Lockで英字モードと切り替え”の設定を解除したら、正常な動きになった。再度設定をオンにしたらインジケーターは消灯し、Caps Lockキーを押しても全く点灯しなくなった。あるいはiOSとmacOSで切り替えた時にバグったのかもしれないが、よく分からない。因みに今はどうなっているのかと言うと、iPad Proのハードウェアキーボードの設定は”Caps Lockで英字モードと切り替え”をオンにしており、Capsインジケーターは入力モードに関わらず常に消灯している。最初から当てにしていなければどうと言うことはない。
もう一つ、このキーボードの機能として、バックライトを内蔵していて、オンにするとキートップの刻印がよく見えるようになる。明るさは2段階に変更可能で、Fn+Zを押すたびに消灯/暗く光る/明るく光るを繰り返す。明るい設定でも、明るい照明の下ではまるで役に立たない程度の光だが、真っ暗な部屋だと暗い光でもよく見える。光らせれば当然バッテリーを消耗するもので、消灯時の作業時間は250時間に対し、点灯時の作業時間は5時間と極端に短くなる。因みに満充電までの充電時間は4時間かかるキーボードである。充電中でも接続を切断されないのが救いといえば救いだが。

実際に使ってみよう。電源スイッチはキーボードの背中と言うか、通常はデバイスに向いた面の、オペレーターから見て右端にある、小さなスライドスイッチとなっている。使用者から見て右にスライドさせるとオン、左スライドでオフとなっている。本体が薄いためか操作しにくい。ここで一度ペアリングしていれば自動的にデバイスとペアリングされる。異なるデバイスと接続されてしまっても、Fn+1/2/3/4のどれか適切なキーを入力すれば、望みのデバイスと接続しなおす。手軽ではあるが、接続先のOSまでは自動認識しないので、iOSならFn+Eのアクションを行う事になる。いまいちスマートではないので、接続先ごとに、これののモードを記憶して欲しいと思う。
キータッチは上品で、はっきりとした感触を感じられ、Apple Wireless Keyboardよりもややソフトで、それ以上にキートップが滑らかにに押下され引っかかることがない。角のRを大きめに取った成果であろうか。価格が価格なのでまったくきたいしていなかっただけに余計に好印象を抱く。もっとも底付き感も非常に強く、小1時間も叩くと指先が痛くなってくる・・・この表現、ほとんどのパンタグラフキーボードに現れてくるな。底付き間についてはアクチュエーターの役目を果たすラバードームの柔らかさが関係しているのだろう。
キー配列についてはほとんど問題ない。ほとんどと言ったのは、Fnキーが左下隅にある点と、Caps LockキーがAキーの左にある点の2つ。まあ、Apple Wirelesss Keyboardの配列そのままで、ロジクールを含む多くの模倣キーボードが採用しているのだが、FnキーをCtrlキーと間違えて押してしまっている時がある。実際のCtrlキーはFnキーの右にある。Caps LockキーとCtrlキーを入れ替えることができれば、このようなことは全く問題ではないのだが。この点に関しては、Microsoft Wedge Mobile Keyboardやその模倣キーボードの方が好みだ。

VORKE K2は所有感を満足させる質感を持ったキーボードで、機能性も十分にある。もう少し価格が上がってもいいから、細かいポイントを修正してくれたら最高なのだがと思う。

2017-11-01 追記
販売店からメールに添付する形で、日本語マニュアルが届いた。今更という気もしないではないが、一応保存してある。
しかし、商品説明からメール本文からマニュアル内部でも、一貫して“キーボート”表記なのはいかがかと。<!–

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